これからのキャンドル屋さんに

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私共がキャンドル屋を始めた頃(2001年)と昨今ではキャンドルの業界も様変わりしました。開業当初「キャンドル屋です」と言っても職業として全く理解されませんでした。解りやすく「ろうそく屋」と言い換えると仏壇用ローソクのイメージで解釈されたものです。当時、キャンドルを専門に扱う店舗は把握出来ていただけでも国内に3店舗ほどしか無かったのです。ですのでキャンドルメーカーに製品の仕入れを依頼した際には「キャンドルだけのお店ですか??」「どうしてキャンドル専門店を始めようと考えたのですか???」と質問攻めにあったほどです。キャンドルメーカーですら驚く時代でしたが、それも今では懐かしく笑い話として当時の関係者と語っています。

テーパーキャンドル作り

あれから20年・・・(きみまろさんの様ですが)、何だか目まぐるしくキャンドルの業界も変わりました。良い意味で言えば「キャンドル屋」といえば誰でも直ぐに理解して頂けます。ありがたい事です。残念な意味で言えば業界が大きく育って来ているのに全体を統括出来る機関が存在せず、おのおのが利益だけを求めるが故、収拾がつかない様な光景を時々見る事です。

開業当初から様々な関係企業さんにも打診し、国内にしっかりとした業界全体の協会または組合を作り底上げが必須ではと訴えてみたのですが、何も変える事が出来なかったのは力不足だったと未だに残念でもあります。私達は米国のキャンドル職人組合に加盟して活動を続けて参りましたが、日本はキャンドルに関して言えば驚くほど後進国なのです。資材や原料の供給から開発はほぼ国外製品に頼るしかありません。業界に人が増え、お店も多くなり、注目される業種になった今でも、その本質はほとんど変わっていません。

ですが、業界の現状などに憂いていても何も始まらないのも事実です。これからお店を始める方々には、流行りや儲けを優先するのではなく、モノ作りのしっかりとした理解と理念を持った上で夢の実現をしてほしいのです。私共のコンサルティングでもキャンドル制作に関してのアドバイスは「見た目の素敵さ、美しさ」という昨今流行りのテクニックレベルではなく「徹底した安全基準の理解と方法」なのです。この重要な事が消費者側に広く認知されない以上、本当の意味でキャンドル製品が普及する事はありません。まずは自分たちのお店からお客様に理解頂ける製品作りをする事が大切なのだと思います。

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